pfm cake and sweets and coffee
INFO
2021/3/23

お店で使用するすべての小麦粉を国産小麦に変更します。

こんにちは。お久しぶりのキヌです。
桜の開花と共に春の訪れを感じますね。

育児休暇を頂いていた約2年間、世の中の変化と私自身の生活の変化で、日常に順応していくことが大変でしたが、おかげさまで今年からお店に復帰することができました。お店のスタッフには本当に感謝しかありません。お店も丸5年が経ち、以前よりもたくさんのお客様に愛されるお店に成長していることを実感しています。

その愛のお返しとして、これからPFMを知ってもらう方への愛として、4月からお店で使用するすべての小麦粉を国産小麦100%に変更します。

これまでは海外産の小麦粉を使っていました

私はこの小麦の世界には、パティシエを経てから進みました。以前勤めていたパン屋は小麦粉もオリジナルで作れてしまうほど大きな外資系のお店だったので、たくさんの種類の小麦粉を取り扱ってきました。

むっちりな食感やバリっとした表面にしたいなど小麦粉を使い分けることでパンの表情は全く変わってきます。パンはお菓子に比べると原材料がシンプルなので、小麦によって、味・食感・風味が大きく変化します。

PFMで今まで使用してきた小麦粉は、フランス、アメリカ、カナダ産などの、コッペッパンや食パンに適したタンパク量や灰分量(小麦の外皮や胚芽部分に含まれる、リン、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラル)のバランスが良いもを選んで使用してきました。

国産小麦に変えるきっかけ

育休中のニュースといったら新型コロナウィルスのことばかり。私達の生活にはたくさんの輸入品で溢れていることは知っていたけど、海外との行来が困難なことを目の当たりにして、お店で使用している材料がもし手に入らなくなったら・・・お客様に食べてもらえるパンが作れなかったら・・・と現実的に考えるようになりました。

そこで色々と調べていくうちに、パンやお菓子の主である小麦粉から見直してもいいのではないか?と考えたのです。ひと昔前は、国産小麦は製パンには不向きなものとされていましたが、近年では品種改良されパンに必要なグルテンが強く出るものが出回るようになり、しかも外国産の小麦粉に比べて減農薬で小麦の風味もアップ!国内時給率もアップ!と、良い面もたくさんあります。

国産小麦でどんな風に変わるの??

もともと自信を持った配合と製法でパンやお菓子を提供してきたので、外国産から国産の小麦粉に変わることで、歯切れや食感が大きく変わってしまっては元も子もありません。そこで、タンパク質、灰分の含有量を元に選び抜いたものがこの2つです。

  • 北海道産小麦の「春よ来い・はるきらりブレンド」
  • 三重県産の「ニシノカオリ」

この2つの小麦粉を主として作った食パンは、クラム(中身)はより「ふわっ、むっちり」感があり、クラスト(外側)は程よいさっくり感で歯切れが良く、最大の特徴は風味がとてもよく、小麦の甘みもより味わえるようになりました。PFMの食パンは毎日食べても飽きのこないものを目指しているので、この小麦粉に巡り会えて時はほんとうに感動しました。
コッペパンでもむっちり感が増し、具材をサンドしても負けない圧倒的なパンの存在感に驚きです!
お菓子では、看板クッキーのPFMクッキー、ビスケットやTheマフィンでは、砂糖の甘さとは別の優しい粉の甘みを感じられます。

そして、一点避けれないことは価格の値上げです。消費税率が上がった時でも価格を変えずにやってきましたが、年々の物価上昇もあり少し改定させていただきます。

私たちのマーケット

お店をはじめた時から、地域に根ざしたお店でありたいと、なるべく作り手の顔がわかるモノ、コトでお店づくりをしてきました。

今後は原材料も可能な限りそうでありたいと思うのです。国内自給率アップなんて大きな事を言ってしまいましたが、まずは自分たちの身の回りから豊かなサークルが生まれる事が大切だと思います。味にはしっかりこだわりたいのですが、それだけでなく、私たちが心地よくなるものを自然とお客様に届けていけるお店になって行きたいなぁ、と考えています。

私たちの4月からの新たな試みを楽しみにしていてくださいね。

Kinu

関連記事