pfm cake and sweets and coffee
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2023/2/6

BIKE to #きぼうのいちご ライド

あいたい人、みたい景色、おいしい香りに本能が突き動かされたなら、そう私たちはいつだって自転車にまたがり会いにいく。

昨年の冬より、美岳小屋さんこと林さんが愛情と魂を注いで育てられている「きぼうのいちご」を使用させて頂きパンやお菓子を作っています。

先日はPFMでピーナッツバターワークショップも開催してお話をうかがったり、わたし自身もはたけ会議というコミュニティーを通じて農業に触れる機会が増えたこともあり、「きぼうのいちご」が育っている環境への興味が出てきました。
普段使っている食材がどう育てられ、どう届けられてくるのか、その道のりを知りたいと林さんに相談して、今回はきぼうのいちごハウスにおじゃまして、自分達のお店で使用するきぼうのいちごの収穫とパック詰めを体験させて頂くために自転車でみよし市にあるハウスに向かいました。

もちろん自転車で!

わたしたちPFMの母体はご存知自転車屋サークルズ。もちろんみんなチャリンコマンです。20~30kmの距離でもひょいっと自転車で行くのです。その目的地には、会いたい人、見たい景色、美味しくて愛しいモノがまっているのでペダルをふむ足は常にワクワク。道中の景色やサドルトークも楽しんじゃいます♡

ライドを笑顔で楽しむためには美味しい補給食が超重要!

疲れたときの助けになる補給食だからこそ、作り手の顔が浮かび、一口食べたら元気100倍になっちゃうものが必要です。

今回は、毎日お店で焼き上げるコッペパン、食パン、カンパーニュに美岳小屋さん自然栽培ピーナッツバターや自家製きぼうのいちごジャムなどをサンドしたものと、ドリンクはhirayaさんのPFMブレンドとイノマティーさんのほうじ茶豆乳チャイをポットに詰めてライドのお供に持って行きました。道中のエネルギー&笑顔の充電もバッチリでした!

ライドリーダーのもんちゃんがひいてくれた天白川沿いのルートは車通りも少ないので自転車で走りやすくてペダルを踏む足はリズミカルに回り、あっという間にいちごハウスへ到着したのでした。

みて、ふれて、体感してみてわかること

今回はいちごハウスへの到着がゴールでなく、そこから本番のスタートです。
ハウスに一歩足を踏み入れる瞬間はとっても緊張していました。林さん達が日々全身全霊で向き合い、戦っている現場に入ることはやはりピリッと身が引き締まるのです。

林さんより、きぼうのいちごはこの味だってモノを食べさせて頂き本能に美味しいを焼きつけて収穫をスタート。きぼうのいちごの収穫の仕方、触れ方のポイントなどをレクチャーして頂き実践しました。手にして頂く方のことを想像しながら大切に一粒づつ摘み取っていきます。

ほぼ不可能と言われていた自然栽培のいちご

愛くるしく美味しい苺たちなので自然界に天敵がたくさんいるそうです。それでも農薬や肥料を使用せずに自然栽培でいちごを育てる林さん。自然栽培でいちごを育てることはもっとも難しいと言われる中でチャレンジし続けています。お話をうかがっていると、苺がわたし達の手元に届くことはそもそも奇跡じゃなかろうかと感じてしまうほどです。

それでも挑戦し続けるのは、いちごの自然栽培を持続可能なかたちで実現する社会が面白いと信じているからです。

農薬や化学肥料を使用しないと言うことは、それらで解決していた多くの問題を人の手で何とかする必要があるということです。その人の手があるから私たちは美味しいきぼうのいちごを食べることができるのです。もちろんそこには費用が発生します。何に価値を認めて、何を選択して生きていくのか。収穫の体験を通してそういった選択の重要性を強く感じることができました。

対象となるモノへの愛情が全て

収穫後は摘み取った苺をパックに詰め、お店で使用する分の箱詰めを体験させて頂きました。
苺に触れる力の繊細さやこんな細部まで見ているのかという驚きがありました。経験する事で得られる新しい発見がいっぱいの貴重な時間となりました。

自分たちで収穫した苺はもうわが子の様に見えて愛しいです。そしてそれ以外のお店で出す苺たちも、収穫を体験した私たちにとってはわが子の様に見えるに違いありません。

今季、林さんは新たな栽培方法にチャレンジし上手くいかなかった中で、やはり苺本来の力を信じて育てることが1番大切だなと感じているそうです。原点に戻り、足しすぎていたものを引いたり、ほんの少しサポートしたりすることでダメになっていた苺の株も再び元気を取り戻してきているようです。

晴れの日も雨の日も全力で苺と向き合っている林さんが栽培されるきぼうのいちごは食感と香りが力強く噛みしめる度にエネルギーが満ち溢れてきます。

そのバトンを受け取って私たちはその苺を酵母やパン、お菓子へと変身させていきます。そこに私たちの思いもプラスして、みなさまに美味しくてパワー満ち溢れる笑顔を届けていきたいと思います!

林さんはじめ美岳小屋スタッフのみなさま、貴重なお時間を本当にありがとうございました!!

KAz

photo by えりつぃん

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